湧水めぐり・地下水余話ほか 市民コミュニケーション委員会

日本は、年間降水量が約1600mmを越え、地球上で最も降水に恵まれた地域の一つです。 そのため、日本人は水を大切に使うという認識に欠けています。
   このことが地下水の過剰な利用や涵養域(かんよういき)の無秩序な開発に繋がり、20世紀に度々経験しました地下水涸渇(こかつ)、地盤沈下、塩水化、都市の砂漠化(さばくか)などの地下水障害を引き起こしました。また、地下水への無関心は、地下水汚染という新たな問題が拡大する原因にもなっています。
   降水は山や丘の涵養(かんよう)地域から地下に浸透(しんとう)して地下水となり、市街地の下を流れ、やがて川や海へ流出します。地下水はこのような循環(じゅんかん)の過程できれいな美味しい水になります。水質、水温からみて、日本のほとんどの地域の地下水は美味しい飲料水の部類にはいります。
   21世紀となり地下水を再認識し、大切に使う時代を迎えています。 子々孫々にいたるまで地下水を使っていくためには、市民の地下水に対する正しい理解と協力を背景に、適切な知識、技術に基づいた地下水盆、地下水流域ごとの管理が必要になります。日本地下水学会は地下水汚染委員会(発足当時、現 市民コミュニケーション委員会)を設置し、市民の方々が地下水を上手に利用するために、また地域の地下水を健全に保全するために、このコ-ナ-を設け、みなさんのご相談に応じることにしました。ご質問、お問い合わせをお待ちしています。

「とりもどそうきれいな地下水委員会」は、市民コミュニケーション委員会(旧、地下水汚染問題研究会)の愛称名です。

 

地下水に関するご質問

地下水について、日ごろ疑問に思っていること、不安に感じていることなどの質問に、当委員会のメンバーが可能な限りお答えいたします。お寄せいただいたご質問への回答は、当委員会のメンバーが専門的見地に基づく個人的見解を示したものとご理解の上、ご参照下さい。ご質問の概要と回答内容(固有名称等は記載しません)は、公益社団法人として有益に活用すべく、基本的にはFAQコーナーに掲載させて頂きますことにご理解とご協力をお願いいたします。
お電話やFAXでのご質問には対応しておりませんので、専用のご質問フォーム(調整中)から本委員会宛にお送り願います。 なお、これまでにお寄せ頂いたご質問は、よくある質問(FAQ)で紹介していますので是非ご覧下さい。 ご質問フォームでお手続きいただいた後、受付確認のメールをお送りします。数分経過しても連絡がない場合は、お手続きの際に何らかエラーが発生した可能性がありますので、お手数をおかけ致しますが再実行をお願い致します。 回答は可能な限り早めに行いますが、ご質問の内容によっては時間がかかる場合がございます。あらかじめご了承いただきますようお願い致します。ご記入の際、必須項目は必ずご記入頂きますようお願い致します。

出前講座窓口

市民コミュニケーション委員会では、市民の皆様に対し、一般的な地下水について説明するための出前講座の相談を受け付けています。 専用のお申し込みページ(調整中,学会事務局宛にご連絡下さい)にて必要事項をご記入の上、お申し込み下さい。2週間以内に当委員会よりご連絡致します。なお、ご相談ご希望いただいても諸事情によりお断りすることがあります。予めご了承ください。。

地下水ってなぁに?

地下水は地盤を構成する重要な要素です。    雨水(降雨)が地下に浸透し地下水となり、砂や砂利のような水を透しやすい地層や、地中の岩の間にある空間で構成される地層に蓄えられています。
   地下水が地層中を通過する時間は長く、地下に浸透するにしたがって、途中で接触する岩石を溶解し、その土地の地質にあった水質に変化していきます。
地下水には地層の浅い所にあるものと、深い所にあって圧力を受けているものがあり、浅い地下水を利用する井戸を「浅井戸」、深い地下水を利用する井戸を「深井戸」といいます。一般的に深井戸の水の方が、外界から隔離されているので安全性が高く、溶け込んでいるミネラル量が多いといわれています。
地下水は、良好な水質で水温の変化が少なく、井戸により取水するため大規模な貯水・取水・供給施設を必要としないといった特徴があります。生活用水(飲料用、調理用、浴用等)、工業用水(飲食品製造業、原料用、洗浄用、冷却用等)、農業用水等、各種の用途に利用されています。

活動内容等

地下水余話(掲載終了)

疑問・質問コーナー

地下水ブックガイド

湧水めぐり

湧水に関する動画等投稿サイト

各種資料(アーカイブ他)

コラム(コーナー終了)

委員名簿

委員長

 吉田 広人 (八千代エンジニヤリング)

委員(五十音順)

 飯野 正臣 (国際航業)

 今村 聡 (元・大成建設)

 内山 美恵子 (都留文科大学)

 五藤 幸晴 (川崎地質)

 斎藤 健志 (産業技術総合研究所)

 島野 安雄 (文星芸術大)

 竹田 信 (東芝)

 寺尾 宏 (地中熱&地下水資源活用NET)

 徳永 貴大(サンコーコンサルタント)

 ⽇野 良太(⼤林組)

 深田 園子 (地盤環境エンジニアリング)

 古川 正修 (パシフィックコンサルタンツ)

 前川 統一郎 (国際航業)

   町田 功 (産業技術総合研究所)

 三家本 史郎 (国際航業)

 藪崎 志穂 (総合地球環境学研究所)

 和知 剛 (エンバイオ・エンジアリング)

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