小口径試掘井での確認データから大口径(例:直径300mm)本井の揚水量推定方法を教え下さい。

下記のような適応条件を考慮した検討が必要と考えますので専門の技術書・解説書を理解してご利用されることを望みます。

井戸の深さと水文地質状況や帯水層構造
帯水層別の地下水の存在状況(不圧地下水か披圧地下水か、地下水位分布)
調査された井戸の試験方法・内容・井戸構造
今後利用を考えている井戸の深さ・構造・対象となる水文地質状況・利用期間
行政の規制条件(揚水量規制・揚水深度規制ほか)
周辺の地下水利用状況と帯水層構造(周辺井戸の利用場所・揚水量・深さ・スクリーンの深度)
対象とする場所での適正な地下水揚水量の検討
数値シミュレーションによる予測評価(⑦に含まれる場合も有ります)


なお静水時および揚水時の井戸内水位や地質の透水性(透水係数)等を把握した上で、あくまで理論上の議論として、水理公式集(昭和46年改訂版)による公式を紹介します。最も単純な場合として、不圧地下水を対象とした揚水井戸が不透水層にまで達している場合を考えると、揚水量は次式により求められます。


Q={πk(H2-h2)}/{2.3log10(R/r)}

   Q: 揚水量(m3/min)
  k: 地質の透水係数(m/min)
  H: 不透水層からの水深(m;静水時)
  h: 不透水層からの水深(m;揚水時)
  R: 井戸の影響半径(m)
  r: 井戸の半径(m)


例題として、井戸の影響半径を500m、Hとhの水位差を2m、透水係数を一定として、井戸径をΦ150mmからΦ300mmへ変えた場合を計算すると、揚水量は1割弱ほど増える結果になります。ただし、これはあくまで理論上の議論ですので、現場の状況により異なる場合があります。

 

【関連ある質問】

限界揚水量に学術的根拠はあるのでしょうか?

揚水限界量を求める計算式はありますか?

 

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