井戸水の温度が急に冷たくなることはありますか?

一般に地下水の水温は年間を通じて変化の幅が2℃以下で、小さな範囲で変化します。しかし、河川水が河床の砂礫に伏流し、透水性の良い氾濫原の砂礫層に浸透し、伏流水として氾濫原を流れる場合には氾濫原にある井戸の水温は河川水の影響を受けて大きく変化することがあります。砂礫層の発達の良い氾濫原では伏流水は年間数百mも流動する例が知られています。伏流水の流れが早ければ、地温の影響は少なく、伏流した時の河川の水温が保たれることになります。特に低温の雪解け水が長期間流れた場合はその影響が伏流水の水温に大きく出て、井戸の水温が長く低下することがおこります。

氾濫原では伏流した河川からの距離と、伏流水の流れる速度に関係しますが、年間を通じた気温の変化(夏に高温、冬に低温)と氾濫原にある井戸の水温が逆転してしまうケースも起こります。氾濫原で地下水の水温が急に変化するような現象が見られた場合、上述は一つの可能性として考えられますが、詳細な原因の追究には長期にわたる水温の観測が欠かせません。

地下水の温度が急に変化してしまう要因として、近隣での大規模な工事が行われたり、水田が耕作されなくなったり、気候変動で雨量や降雪量が大きく変わったりすることなども考えられます。

  

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