地下水を汲みあげても汲みあげても無くならないのはなぜですか?

雨や雪は地中に浸み込み、帯水層に溜まります。この帯水層は主に砂れき層(砂やれき(小石)で構成されている地層)で、その厚さは地域により様々ですが、数メートルから平野部では100メートル以上になる地域もあります。また、河川は川幅が広くても1キロメートル程度ですが、帯水層の幅は、平野では地域によっては何十キロメートルの幅もあります。以上のように、地下水の水量は莫大であり、通常の利用では枯渇することがないことがお分かりいただけたと思います。
日本では、梅雨時から夏季に降雨が少なくダム湖の貯水量が減少して、これを水源とする水道施設では給水制限が行われることがあります。しかし、地下水を水源とする水道施設では記録的な少雨になっても地下水の量はほとんど低下せず、給水制限が行われることはありません。日本では、地下水を水源にしている水道施設は多く、日本では4人に1人が地下水を飲料水などの生活用水に利用しています。県庁所在地では、人口70万人の熊本市、40万人の岐阜市ではすべて地下水が上水道の水源になっています。
しかし近年では、地下水を涵養する役割を果たす水田が減反政策のため水を貯めなくなり、また地表面がアスファルト舗装されて雨が地中にしみこまず川に直接流出する割合が増えてきているため、長期的にみると地下水の涵養量は減少しています。地域によっては、湧水が出なくなったり井戸が枯れたりする現象はみられます。一方、日本人の食糧の生産基地の一つである北アメリカでは、地下水を利用して食糧生産が行われていますが、揚水される地下水は1,000年以上も前に地下にしみこんだ降水であり、過剰揚水が指摘されています。近い将来、アメリカの地下水の枯渇が我々日本人の食卓にも影響が出ることも懸念されています。

 

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