地下水余話

井戸に歴史あり!「櫻の井」の脇で井伊直弼が暗殺

「地下水」とは違う形で歴史が刻まれている井戸があります。

東京都千代田区永田町、皇居外堀 桜田濠沿い(皇居から遠い方の側の歩道)。「櫻の井」は歌川広重「東都名所」の「外櫻田弁慶櫻の井」にも描かれている江戸の名水です。加藤清正が掘ったとも伝えられているその井戸は、1968年に道路工事が理由で10m移設されたそうですが、原型のまま復元されており東京都指定旧跡となっています。横幅が3mもあり、3本の釣瓶(つるべ)で一度に桶3杯の水が汲めたそうです。

【参考】 国会図書館「歌川広重「東都名所」の「外櫻田弁慶櫻の井」

執筆担当:だい(代:しん)
情報掲載日: 2017年11月23日(Thu)

沖縄「東(アガリ)ヌカー」井戸の手押しポンプ


東(アガリ)ヌカーの井戸(沖縄市)
 

東(アガリ)ヌカーは共同井戸の一つです。沖縄では井戸のことを“がー”や“かー”、場所によっては“じゃー”、“はー”、“なー”などとも言われるようです。300年前、村で最初に掘った井戸が今も保存されています。戦後の水道普及によりあまり使われなくなつているそうですが、それまでは貴重な飲料水を村人に供給してきた大切な井戸であったとのことです。
沖縄を訪れた際は水の有り難さを感じてみてください。

所在地:沖縄県那覇市首里大名町1-49

執筆担当:だい(代:しん)
情報掲載日: 2017年11月13日(Mon)

弘前市内の湧き水「富田の清水」

弘前市の弘南鉄道大鰐線 中央弘前駅近く「富田の清水」を見に行きました。道路の脇、少しの窪んだ所の建物の中に湧き出し口があります。100m程離れた「御膳水」も昔は湧出していたそうです。
弘前を訪れた際はお立ち寄りください。
    
富田の清水(弘前市)
執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年10月13日(Fri)

美の壺・選で「湧き水」が紹介されました

10月1日夜に放送されたNHK Eテレ 美の壺・選「心潤す 湧き水」で、柿田川(静岡県)、龍泉洞(岩手県)、箱根清水(富山県黒部市)、はりえ地区川端(かばた)(滋賀県)が紹介されていました。
この番組、草刈正雄さんが日本の「美」について鑑賞マニュアルを紹介していますが、絵画や陶器や工芸品をはじめ「モノ」を紹介することが多い中、今回は大自然がもたらす恵みである「地下水」を取り上げていました。我々地下水余話のコーナーでも地下水の恵みについて色々と情報発信していかなければならないな!と改めて思いました。ちなみに今回紹介されていた4個所は地下水学会では以下で取り上げていました。皆様もお時間があれば日本各地の湧水を訪れてみてください。

柿田川(静岡県): 日本地下水学会50周年記念事業[国内湧水ツアー]~柿田川湧水と箱根の温泉湧出機構を探索する旅~(2013年8月22日開催)
龍泉洞(岩手県):  
箱根清水(黒部市):  
はりえ地区川端(滋賀県):  
執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年10月07日(Sat)

駒門PAで富士山の地下水を!

夏休みで帰省ラッシュの高速道路。駒門のパーキングエリアで地下水が飲める場所があります。地下100mから汲み上げた地下水が蛇口から飲み放題。お土産コーナーでは持ち帰り用のポリタンクも販売されていました。
東名高速道路上り駒門PAで一休みしてみて下さい。


写真タイトル
執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年08月13日(Sun)

極楽水 ~文京区ビルの谷間に由緒ある湧き水

東京都文京区 小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)の正門近く「植物園前」の交差点から播磨坂さくら並木(はりまさかさくらなみき)を右手に見てもう一つの坂を茗台中学校前交差点へ向かって坂を上ると、右手の小石川パークタワーの一角に小石川七福神の一つ弁財天が祀られています。そのノボリが目印、極楽水の跡地が小石川パークタワーの庭園にあります。
応永22年(1415年)、了誉聖冏上人(りょうよしょうげいしょうにん)が伝通院の元ともなった庵を結んだ所とされており、昔は名水が沸いていたのでしょう。現在は整備されていて跡地のようですが、水が溜まっていました。都市化が進むと湧き水の姿が消えてしまうのが残念です。
住所は東京都文京区小石川4-16、最寄駅は東京メトロ茗荷谷駅です。

   
執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年07月16日(Sun)

東南アジアの都市 水没の危機

ジャカルタ、マニラなどの東南アジアの主要都市が水没の危機にあるとのこと。原因は人口増加や工業化に伴う地下水の過剰な汲み上げ。地盤沈下が加速しており、2020~30年頃には都市が海面下になると予測されているとのこと。地盤沈下を放置すると、海水流入などによって土地が水没したり家を失ったりするという。地盤が水面下になると、地球温暖化の影響とみられる集中豪雨などで大洪水が起こりやすく、排水に時間がかかるため経済活動の機能停止が長期化したりする被害が出ているらしいです。

日本でも東京が過去、同様なことを経験しました。ジャカルタでは既に4割がゼロメ-トル地帯のようです。地下水を守る活動を世界的に進めていく必要がありそうです。

[出典:2017年5月27日発行 日本経済新聞13版 6頁]

執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年05月28日(Sun)

地下水マネジメント導入のススメ

首相官邸の水循環政策本部「地下水マネジメント導入のススメ」を作成したそうです。地下水マネジメントを今後取り組もうとする団体などへ参考となるように、地下水の保全と利用を取組んでいる先進事例の紹介などを取り纏めたものだそうです。 地下水の流れや帯水層のこと、水質の基礎的な内容を紹介する「地下水の基礎的事項」など色々参考となる資料も掲載されています。 地下水に関連した用語を簡単に説明した用語集「地下水用語集(立ち上げ段階版)」は当学会編の『地下水用語集』を参考に作成されたようです。

今年1月には同本部が、17の流域水循環計画を認定しています。(平成29年1月16日『「流域水循環計画」の第一弾として17計画を認定』)日本地図のMAPでその17地域が紹介されており、当学会市民コミュニケーション委員会が2009年5月に座間湧水ツアー「鈴鹿の小径を歩く」を開催した座間市、当学会が2015年秋季講演会を開催した越前大野市も載っています。座間市のウェブサイト「座間市地下水保全基本計画」のページでは17計画の1つに認定されたことが紹介されています。

これを機会に是非、水循環政策本部のホームページをご覧ください。
執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年04月30日(Sun)

鳥取砂丘のオアシスが巨大化

2017年2月に鳥取市内で33年ぶりという記録的な大雪が降ったことで、鳥取砂丘のオアシスが例年に増して巨大化しているそうです。是非見てみたいですね。
[出典:読売オンライン2017年03月07日「オアシス 巨大化」

執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年03月12日(Sun)

八ヶ岳南麓の湧水群

八ヶ岳に降り積もった雪が泉となって湧き出す三分一湧水は、昭和60年に環境省「日本の名水百選」に選定された「八ヶ岳南麓高原湧水群」の一つです。湧水を三方の村々に平等な水量で配分できるよう工夫したことが、この名の由来とのこと。三角形の石がそれを物語っています。毎年6月1日には「水元」と称される行事が、坂本家により行われているそうです。近くには「三分一湧水館」、有効落差7mで出力1.25kVAのクロスフロー水車発電機(小型水力発電機)、女取湧水(めとりゆうすい)、平山郁夫シルクロード美術館などもあり散策ができます。八ヶ岳南麓、JR小海線の甲斐小泉駅(駅の標高は1,044m、全JR駅中7位)付近にお立ち寄りの際は是非訪れてみてください。

※クロスフロー:慣流(かんりゅう)、貫いて流れるという意味。
【写真撮影:2016年6月】

執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年02月19日(Sun)

第5回トークセッション 見えない巨大水脈~地下水の今を考える~

2017年2月11日(土)午後、岐阜市じゅうろくプラザにおいて「第5回トークセッション 見えない巨大水脈~地下水の今を考える~」が開催されます。
ブルーバックス「見えない巨大水脈 地下水の科学」(2009年)の著者 井田徹治さん、当学会副会長の徳永朋祥氏も話題提供します。
参加を希望される方は、電子メールまたはファックスでお申し込み下さい。詳しくはパンフレットをご覧下さい。

(パンフレットは右のパンフレット画像をクリックすると別画面で開きます)

 
執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年02月01日(Wed)

「地下水使い過ぎ懸念」日経新聞 日曜に考える

日経新聞 日曜に考える に「地下水使い過ぎ懸念 再び」という記事が掲載されていました。東日本大震災(2011/3/11)を機に防災用井戸の設置が増えたそうです。また温暖化対策で地下水の熱利用の取り組みも始まり、自治体が汲み揚げを危ぶんでいるとのことです。ミネラルウォーターの需要伸長(10年前に比べて倍増)が地下水の揚水が増えた一因との指摘も。2014年、強制力はないものの水循環基本法が施行されており、地下水の実態把握と持続的な利用が求められています。
日本は地下水大国。資源としての地下水と共存する姿を是非とも見出していきたいと思います。

[出典:日本経済新聞 2016年12月25日ページ10「日曜に考える」]

執筆担当:しん
情報掲載日: 2017年01月04日(Wed)

バックナンバー

2016年   2015年   2014年   2013年
2012年   2011年   2010年

2009年以前は「地下水ニュース」として掲載していました。

2009年(PDF)   2008年(PDF)   2007年(PDF)   2006年(PDF)   2004~2005年(PDF)

最新の「地下水余話」記事へ

ページTOPへ