富山県で【節水診断】開始

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富山県で【節水診断】開始

豪雪地帯で有名な富山県では消雪用に地下水を汲みあげて利用していますが、近年地下水の過剰揚水により地盤沈下や井戸水の枯渇が深刻な問題となっています。 そんな中、富山県は県内の団地や町内会などが所有する消雪設備約200カ所の【節水診断】に乗り出しました。診断は無料で降雪検知器の異常の有無や感度の設定、散水ノズル・バルブの感度の設定などを確認。各地点毎に現状の調査と節水のための助言を県の委託業者が行っていく。 一部の消雪設備では降雪がない時や気温の高い時でも地下水の散水が行われているケースがあり、県の試算では消雪設備の降雪感知器の稼働開始温度を3度から2度に下げると約5%の節水・節電が可能になるとのこと。また雪がやんでから散水を停止するまでの時間を30分から10分に短縮することで、約13%の節水・節電につながる。 節水診断は全国初の試みであり、地下水問題を抱える他の自治体のモデルケースとなるか今後の動向が注目されます。【北国新聞(電子版),2011/12/31】

執筆担当:お 

情報掲載日:2012/01/28