日本の地下水(「地下水の科学」シリーズ1)
蔵田延男著
実業公報社(1962)
紹介コメント
著者は、農林省開拓局、開拓研究所、通産省地質調査所にて地下水の調査・研究を行ってきた地下水のオーソリティである。この本では気軽に地下水について知 ることができるように当時においては身近であった井戸の話から、地下水のしくみ、日本のいろいろな地域の地下水のようす、更に地下水に関連する問題などを 写真や図表を多用して分かりやすく解説した入門書である。出版してからすでに50年近く経過しているため内容が古くなっているものはあるが、地下水の基礎 的なことを知るには十分な本であり、是非、若い学生さんにも読んでほしい書である。この本は、地質調査所が明治15年(1882)に創立してから80周年 を記念するものとして、「地下の科学」シリーズとして刊行したもので、この本はその最初のものである。発行所はその後、実業公報社からラテイス(発売元 丸善)と変わることになるが、地下水に関係するものとしてはシリーズ15に「水井戸のはなし」(村下敏夫著)もあり合わせて読んで頂きたい。
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