エチオピア通信2
前回(エチオピア通信1)は首都の水事情についてお知らせしたので、今回は地方の水事情についてお伝えしたいと思います。 首都やいくつかの主要都市では水道がかなり普及していますが、その他の地方都市となると、水道はあるものの、水道を家まで引き込んでいる家はお金持ちの家だけで、大体は庭に一つ、もしくは共同水栓となります。少し都市を離れれば水源は井戸や湧水となり、もっと離れると川や湖から直接水を汲むスタイルとなります(写真は湧水からの水汲み場)。 日本人がこの写真を見たら、小さい子供が大変だな、不便でかわいそうだな、開発してあげないと、と思うのではないでしょうか。でも、実際にここに来て感じるのは、本人は別に大変とも思ってないし、決して不幸ではないのではないかということです。もし彼らが不幸と感じるとしたら、それは、我々が「開発」したとき、つまり、もっと便利な生活が外の世界にあると教えたときに、初めて不幸が発生するのではないか。そんなことを考えさせられるエチオピアの田舎の光景です。
執筆担当:か
情報掲載日:2012/12/22