地下水、各地で異変(日経新聞の記事から)
日経新聞のサイエンス・コーナーに「地下水、各地で異変」と題する記事が掲載されていました。内容を抜粋してお伝えします。
- 東京都武蔵野市・三鷹市にある井の頭公園内の池は1960年代に干上がり、今でも周囲8箇所の井 戸から常時水を補給しているとのこと。
- 佐賀県白石町にある神社では「縫ノ池」の湧水が枯れ(1960年代)、水道水用の地下水汲み上げ を止めたところ、数か月後には湧水が 復活したそうです。
- 東京駅総武快速線・横須賀線ホーム(地下約27m)は1972年の建設当時、地下水面の上にあった そうですが、地下水揚水規制(1961年~ )による地下水面の上昇で今は地下水面の下となりホームの浮き上がり現象に悩んでいるとの こと。
- 人間の排泄物由来の硝酸イオンによる地下水汚染も進んでいる。
[出典:日経新聞2013年12月29日ページ15「サイエンス」]
人間活動が巻き起こした地下水障害は森林破壊の姿に似ていると思いました。いったん破壊した自然はそうそう簡単には元に戻りません 。地上と違って見えない貴重な資源をどう管理していくのか?これからの人類の大きな課題だと思います。
執筆担当:しん
情報掲載日:2014/01/03