①地下水の溶存成分の変化について
浅層地下水の溶存成分量の変化については一般的に地下水量との関連があるものと考えられます。地下水位の高い時期というは、地下水の流動量の多い時期であるため、そのことで溶存成分の濃度は薄まるものと考えられます。通常、地下水位は6月頃より上昇し9・10月頃に最高水位に達します。その後,地下水位は低下して4月頃が最低水位となります。したがって、春から初夏にかけては地下水量の少ない時期となりますので、溶存成分濃度は高くなります。また夏以降は地下水量が増えますので、濃度が薄まって低くなることが一般的かと思います。
②地下水の硝酸性窒素濃度の変化について
地下水中の硝酸性窒素の濃度変化は、場所によって大きく異なります。長期観測(15年)のデータでは、10→6mg/lまで減少したり、その逆に1→6mg/lに増加したりするところもあり様々な変化をしています。濃度の高いところでは10mg/l以上も変化している場合もあります。従って「急激な減少はありうる」と考えます。
なお、ご質問に対する回答は、あくまで回答者個人の見解です。