一般的に浅井戸は、井戸周辺の地上の汚染物質などの影響を受けやすく、雨とともに地下水に混入する可能性があります。 例えば、家庭の台所、風呂や洗濯、し尿などの排水、工場排水、などです。また浅井戸は季節により水位が大きく変動する場合が多いので、「夏場だけ臭う」ということと水位に関連があるかも知れません。臭気の原因を明らかにするには、井戸の周辺を目で調べて見る必要があります。
通常の水質検査では、臭気の原因物質を特定することは困難です。臭気に関しては、高額な検査機器よりも人間の鼻の方が高感度です。一般には、検査水をガラス容器に入れて摂氏60度に加温して、暖かいままの状態で、検査者の鼻で臭気の有無を確認します。臭気を感じたらその種類を、カビ臭、金気臭、下水臭などと分類して検査結果として記録します。
ちなみに採水時にかすかに感じる程度の臭気では、汲み置きして時間が経つと、無臭になることが一般的です。 「確かに臭いがする」とペットボトルに採水して検査機関に持ち込んでも、検査結果は「異常なし」という結果にほとんどの場合なります。
なお、ご質問に対する回答は、あくまで回答者個人の見解です。