地下水は、一般的には、砂れき層の間げきに存在しており、流動している、あるいは流動することができます。このように砂れき層に帯水してポンプで日常的に揚水できる水資源としての地下水の深度は、せいぜい数100メートルまでです。地下水量が豊富でポンプでの揚水が可能な場合でも、鉄分が多かったりして、飲用はもちろん工業用水としても利用できないといったケースがあります。
また、1,000mを超える深層地下水が全国各地の温泉施設で利用されています。深層の地下水は岩盤の割れ目などに帯水しており、深い泉源井は2,500m程度まで掘削され利用されています。
それ以上深い地点の地下水となると、地球全体の平均的な地下水の深さをまとめた資料は見当たらないため不明ですが、地球深部では、日常的には使えない地下水としてマントルにも多量の水が存在しており、その深さまで存在すると言えないこともありません。その全量は海水の数倍という地球物理学分野の研究報告もあります。
なお、ご質問に対する回答は、あくまで回答者個人の見解です。
【関連ある質問】
地下水は、どこの地域にも、あるいは島嶼、どのような小さな島にも必ずあるものですか?
地下水は、どうして存在しているのか? 地中から沸いてくるのか?