羊蹄山麓の自然水 本物の美味しい水

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羊蹄山麓の自然水 本物の美味しい水

穂積 忠彦・水沢 溪 著

健友社 刊(初版1985)

紹介コメント

著者らは「東京・美酒名酒の飲める本物の店」などの著作もあり、お酒についてとても詳しい方々(お酒の専門家とライター)です。お酒造りにも関係の深い「水」の中でも、本当に美味い水はどういう場所でどういう状況のもとに生まれたのかを実際に知ってもらいたいとの思いが伝わる本です。特に“神の水”といわれる羊蹄山麓に湧き出す地下水については、現地での取材により、“神の水”は水温が年間を通じて5.5℃前後で水質も良く美味い水であることを紹介しています。日本各地の水問題などにも触れ、水飲み水は清浄な水を飲まなければ駄目で、日本の水道水は「飲めます」と外国人に胸を張って言えるほどでないことを知ってほしいとも語っています。
「お酒と水の話」では、硬度の高い水で仕込んだビールや清酒は発酵が旺盛なため男性的な酒となり、軟水では発酵が穏やかに行われるので女性的な酒質になり勝ちであるとのことです。
巻末には、北海道南西部に交通案内があり羊蹄山山麓の湧水に訪れる案内もあります。ただ、書かれた当時の情報のため、これから行かれる場合は最新情報で置き換える必要があります。

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