地下水の場合、個々の場所によって地質や井戸の仕様など様々な条件が異なるので、汚染状態の確実なことは採水・測定をしないとわかりません。以下、当学会の一般的な見解を示します。雨などと一緒に降ってきたセシウムは土の粒に強く吸着されるので地表近くにとどまり、地表から地下深くへ浸透し地下水に混ざることはほぼ考えられません。ヨウ素は雨水と共に土の中に浸透してゆきますが、大きな穴でも無い限り一気に地下深くへ浸透しないこと、半減期が8日と短いので浸透中に崩壊することから、深井戸の水がヨウ素に汚染される可能性も極めて低いと考えられます。ただしケーシングの無いような浅井戸では、大気から直接放射性物質の落下による混入が考えられますので、放射能の放出が続いている間は飲用を控えられた方が良いと考えます。
なお、ご質問に対する回答は、あくまで回答者個人の見解です。