硫黄の検査は、JIS工業用水試験方法には硫化物イオン、鉱泉分析法指針には「滴定可能な硫黄」という項目で記載されています。硫黄分は飲用水では通常測定対象になっていませんが、水質検査を専門に行う計量証明事業者に依頼すれば簡単に検査できます。但し、人間の鼻は敏感で、誰が嗅いても硫黄臭がするような井戸水でも、検査結果は不検出になる場合もあります。
硫黄成分は野外でも臭いがするような余程の高濃度でない限り健康に影響はありません。しかし、それ以前の問題として、硫黄臭がする水は、不快であり飲用に適しません。このため、水道法では、硫黄臭は異臭味がある水として飲用不適になります。
なお、ご質問に対する回答は、あくまで回答者個人の見解です。
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