ブックリスト

名水百選 100『名水』公式ガイドブック

日本の水をきれいにする会編

ぎょうせい

紹介コメント

「名水」という言葉が広く認識されるようになったのは、昭和60年に環境庁(現・環境省)が選定した本著の名水百選がきっかけと言われている。名水百選の 選定にあたっては、各都道府県から推薦のあった全国784箇所の湧水・河川水を対象に、学識経験者から成る名水百選調査検討会が、水質・水量などの科学的 観点のみならず地域住民による保全活動などを条件としている。各名水の紹介には1ページを費やし、カラー写真や手書きの位置図の他、アクセス方法が掲載さ れ、訪れたくなるような気分にさせられる。紹介文は、科学的観点のみならず名水の由来や歴史についても詳細に書かれており、湧水や地下水といった言葉に不 慣れな人でも取り付きやすい本である。

目次等の詳細情報と紹介コメントは 

地下を流れる川  川と人間編7

藤縄克之 著

農山漁村文化協会

紹介コメント

(社)農業土木学会が、1989年に創立60周年を迎えたことを機に川と人間との“まじわり”を、広く、深く、わかりやすく、体系的に紹介し伝えることを 企画したものである。自然の中の人間シリーズ-川と人間編と題し、河川や地下水のまつわる話を全10冊にまとめ、本書はそのうちの第7冊目にあたる。各 ページにはイラストがメインであり、小学生~中学生の学習本として適している。

目次等の詳細情報と紹介コメントは 

NHKテレビテキスト極める! 2011年3月 3月水沢螢の名水学

湧き水サーベイ関西編著

東方出版

紹介コメント

関西地方の2府7県(大阪府,京都府,兵庫県,奈良県,和歌山県,滋賀県,福井県,三重県,岐阜県)の湧水や地下水(井戸水)について取り上げられてい る。各地点の水の由来や水場の状態について詳細に説明されている。また,水温,pH,硬度についても示されており,簡単な水質の状況も予想することができ る。水場の写真や所在地が地図として掲載されており,併せて周辺の湧き水に関する情報も記されているため,実際に採水に訪れる際には非常に約に立つ。シ リーズとして,ほかに1巻,2巻があり,これらをすべて見れば,関西方面の有名な名水については大よそ把握することができるだろう。

目次等の詳細情報と紹介コメントは 

地下水(河海第二編)

君島八郎 著

丸善株式会社

紹介コメント

この本の初版は大正8年に印刷され、その後版を重ねて本書は第六斑として昭和17年に出版されたものである。大正8年から昭和17年まで地下水関係分野の 教科書として使われていたのだからその時代の技術者、研究者のレベルを知る書として貴重である。既に食塩を使った地下水の流速の測定方法やダルシーの法則 の使い方、水質分析法など、高く広い視点から地下水を見ていて、現在のコンピュウターや先進機器によるとかく数字の上に数字を載せた議論が横行する地下水 学の風潮の中に対し地に足のついた本書に重みを感じる。

目次等の詳細情報と紹介コメントは 

湧き水めぐり3

湧き水サーベイ関西編著

東方出版

紹介コメント

関西地方の2府7県(大阪府,京都府,兵庫県,奈良県,和歌山県,滋賀県,福井県,三重県,岐阜県)の湧水や地下水(井戸水)について取り上げられてい る。各地点の水の由来や水場の状態について詳細に説明されている。また,水温,pH,硬度についても示されており,簡単な水質の状況も予想することができ る。水場の写真や所在地が地図として掲載されており,併せて周辺の湧き水に関する情報も記されているため,実際に採水に訪れる際には非常に約に立つ。シ リーズとして,ほかに1巻,2巻があり,これらをすべて見れば,関西方面の有名な名水については大よそ把握することができるだろう。

目次等の詳細情報と紹介コメントは 

東京湧水 せせらぎ散歩

高村弘樹 著

丸善

紹介コメント

東京都の湧水が83か所選定され,それぞれ詳細な説明がなされている。湧水とその周辺の写真および地図は全てカラーで掲載されており,実際に足を運ばずとも,湧水の様子を伺い知ることができる。湧水の故事来歴に加え,水温,EC,pH,湧 出量の情報も示されており,更に水質組成図も表示されているため,湧水の水質の特徴を把握する際にも活用することができる。巻末には湧水の種類や湧出のメ カニズム,湧水の役割と保全について記述されており,一般の方でも湧水に関する基礎的な知識を得ることができる。本書を読み進めると,東京都のように開発 された場所にもこんなにたくさんの湧水が残されていることに,改めて感銘を受けるであろう。

目次等の詳細情報と紹介コメントは 

平成の名水百選

日本の水をきれいにする会編
ぎょうせい

紹介コメント

平成20年6月5日に全国各地の湧水,河川,用水,地下水の中から選定された100地点の名水について,水の故事来歴や水場の状態,住民の保全活動等が詳細に記述されている。各湧水の写真も掲載されており,水場の状態を窺い知ることができる。名水の場所については地図とアクセスの方法が示されているが,地図はやや大まかなため,実際に現地を訪れる場合には別途所在地を調べておいたほうが良い地点もある。しかし,写真がカラーで大きく,離島のように訪れる機会が少ないような場所でも大よその状況を把握できるため,名水百選について調べる際には重宝する1冊であるだろう。巻末には各名水の問い合わせ先とHPの情報も記されている。

目次等の詳細情報と紹介コメントは